脚が速くなるエクササイズ

■監修者のあいさつ
　最近のスポーツ科学の研究によって速く走る近道がわかってきました。それは、股関節を上手く使って脚全体を「引き上げる」「振り下ろす」といった方法です。つまり、股関節を鍛えて股関節で走るということです。しかし、子どもたちにとって股関節を上手く使うということは、理解するのが難しく、通常のエクササイズで身につけるのは非常に困難です。
　このビデオでは、楽しいグッズを使いながら、遊んでいる感覚で、自然と正しい走り方が身につくようなエクササイズを紹介しています。

■スキャモンの発育発達曲線

下のチャートは人間の器官・機能別にその成長と発達の度合いについてのものです。生まれてから成熟するまでの発育量を100％としたとき、年齢ごとの発達の到達度をパーセンテージで示しています。ここでは特に神経型と一般型に注目します。

１.神経型は運動においては器用さやバランス感覚の発達にあたりますが、幼少時に最も発達のスピードがはやく、１２才くらいまでで１００％に到達するということを示しています。
２.一般型は筋肉・骨格の形成、つまり体格に関連していますが、こちらは１７～１８才（高校年代）にほぼ完成をみるということを示しています。

■ビデオの活用方法と効果

監修　深代千之
東京大学大学院情報学環助教授
東京大学大学院教育学研究科修了、教育学博士
鹿屋体育大学、（財）スポーツ医・科学研究所
東京大学大学院総合文化研究科を経て、２００４年より現職
専門はスポーツ・バイオメカニクス
（財）日本陸上競技連盟科学委員会　委員（短距離およびジュニア担当）
日本・国際バイオメカニクス学会理事
著書「スポーツバイオメカニクス（朝倉書店）」ほか多数

指導監修　石塚浩
日本女子体育大学教授
日本女子体育大学　陸上競技部監督
（財）日本陸上競技連盟強化委員会　跳躍部長　情報部長
（財）日本オリンピック委員会　強化スタッフコーチ
ナショナルトレーニングセンター　基本構想設計検討委員（文部科学省委託）
シドニーオリンピック　陸上競技　放送解説
エドモントン世界陸上競技選手権　陸上競技　放送解説
パリ世界陸上競技選手権　陸上競技　放送解説
アテネオリンピック　陸上競技　放送解説
ヘルシンキ世界陸上競技選手権　陸上競技　放送解説